とむとむのどーでも良い日々

日々の出来事をそこはかとなく書き綴る日記です

なかなか難しい

一応、ソフトウェア技術者を名乗っている以上、ソフトウェアに関する知識や技術に関しては、一家言持っています。特に、これから新しくソフトウェアの仕事に従事しようとする人について、助言できることはいっぱいあると思っています。
しかし、技術って、必要ないものに関しては、単なる無駄になりかねない。基礎を学んでいれば応用が効くのですが、基礎ってすぐに仕事に結びつかない上に、理解しづらいものです。ですから、まずは作って動かす→その基礎を学ぶ→応用するって方向にしたいのですが、これが難しい。
コンピュータの基礎と言っても、非常に色々なものがありますが、まず間違いなくどこでも教えているのが二進数。でも、二進数を扱うのは、ハード寄りな仕事や通信周りが多く、業務アプリだとあまり出番が無い。だから、どこでも教えている割に、なぜ二進数を教える必要があるのかを、教えている側が理解していないことが多いと思っています。この辺りをちゃんと理解していれば、人間が思う誤差とコンピュータが扱ってしまう誤差の差異について、勉強しなくても自分で推測できるようになるんですけどね。
結局、コンピュータの基礎を突き詰めると、ハード的な知識と論理演算、そしてOSなどのプラットフォームの知識に行き着くと思っています。でも、扱っている業務によっては、これらを知っているメリットが、発揮できないことが多い。だから、教えたりすること自体がコストの無駄になったりします。でもでも、知ってれば応用が効くはずなのです。数字に表れない部分で、絶対に役立つはず。だからこそ、これから始める人たちに伝えたい。
あまり言いたくない言葉ですが、こういう部分は、センスが物を言うときがあります。基礎を学んでも、応用に結び付けられなければ、本当に無駄になってしまいます。センスがある人は、多少遠回りしても基礎を丁寧に伝えれば、勝手に応用してくれるものです。誰に対しても同じ教え方では、うまくいかないと思っています。マンツーマンで指導が個人的には良いと思いますし、長い目で見れば効率的だと思うのですが、なかなか難しいですね。

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