とむとむのどーでも良い日々

日々の出来事をそこはかとなく書き綴る日記です

けものフレンズ2

さて、けものフレンズ2についても書きますか。

放送前から本当に色々な意味で注目されたけもフレ2。無事(?)最終回まで終わりました。率直に言わせて貰えば、最悪の出来でした。

始まるまでは、キービジュアルとPVを目にするくらいで、「思っていたより1期のキャラ続投するんだな」と思っていました。あの騒動のあとでしたから、1期要素は排除方向だと思っていたのです。ぱびりおんと同じ感想ですね。と同時に、「まさか売れた要素(と思い込んでいる)だけは利用して上辺だけ取り繕うつもりじゃないよな」とも思ったのです。

その印象は杞憂ではありませんでした。1話で1期の話をなぞっている箇所が多分に見受けられるどころか、かばん(のシルエット)を出してきました。そしてサーバルはかばんのことを上手く思い出せないと言いました。つまり、1期のその後の話、続編であるわけです。1期の完全な続編とすることで、1期のファンをそのまま取り込むつもりだったのでしょう。

ところが、1期とは異なる設定が多いのです。セルリアンは全然脅威ではありません。最初から大きめのセルリアンが登場しますが、サーバル初登場シーンで一撃で倒されます。そしてセルリアンの弱点とされていた「石」がありません。まぁ、この時点ではカラカルが対応できないセルリアンを一撃で倒す成長したサーバルなのかとも思っていたのですけどね。

他、ちゃんと動くモノレールがあったり、じゃぱりまん以外の食べ物があったりして、荒廃したはずのじゃぱりパークが復旧しているように見えました。そもそもキュルルがいたカプセルのようなものとその施設。セルリアン等、これらのものは説明がないと、1期からの繋がりが分からなくなるので、何かの伏線であるだろうと思っていました。

しかし、2話以降、一向にそれらについて触れられません。それどころか、キュルルとサーバルカラカルが親睦を深めている描写がありません。1期では1話時点でかばんとサーバルが、お互いがお互いを認めています。それだけではなく、交流のあったフレンズとは仲良くなっていく描写が必ず入っています。しかし2期にはそれがありません。

5話終盤でかばんが登場しましたが、その辺りからめちゃくちゃだと思いました。ビーストという設定も嫌悪感ありましたが、そのビーストに襲われて逃げるしかないという演出をしています。それは強キャラ演出なので良いのですが、6話でその場にいたゴリラたちとはぐれます。1期ならここでゴリラたちがどうなったかを描写するか、主人公組みに心配するようなセリフを言わせているはずです。そういうのがまったくありません。

その後、避難先としてかばんの研究所に行くわけですが、全然核心に迫った話をしません。確かにセルリアンの発生メカニズムについては重要な話ではありませんが、1期と異なります。繋がっている世界なら、1期とはなぜ変わったかを説明しなければなりません。しかし、その説明はありません。いやいや、ここでの「核心」は、キュルルの「おうち」のことと、サーバルがなぜ記憶をなくしているのかということです。この話は避けて通れないはずです。せっかく「ヒト」と言われているかばんにあったのです。1期の最後に新たに旅に出たはずのかばんとサーバルとラッキーさんが揃ったはずなのです。ここでこれらの話に触れないのは明らかにおかしいです。

そして、海底火山について。かばんやはかせたちが気づかなかったというのもおかしい。なんでぽっと出のキュルルがそれに気づくのか。もうね、キュルルを持ち上げるためにそういうシナリオにしたとしか思えません。視聴者がどう思うかなんて考えていません(断言)。そして相変わらずセルリアンを一撃で倒して、めでたしめでたし。視聴者バカにしているのかこれ。その後、そのまま研究所を後にする主人公ご一行。なんで研究所に来たか、忘れているのでしょうか。

この辺りから、まじめに見るのがバカらしくなりました。とにかく、

・一貫性が無い

・何も解決していないのにそのまま話を進める

・キャラの心情が伝わってこない

・1期の人気を受け継ぐ気マンマンなのに、1期がなぜヒットしたかを理解できていない

・描写すべきことを描画せず、不要な描写を(おそらくギャグとして)行う

・セルリアンは脅威のはずなのに、まったく脅威ではない

・脈絡や説得力がないorなんで?と思う展開多数

等々、ひどいとしか言いようがありません。そしていよいよ最終話。

1話で亀裂(?)を飛び越えるシーンがありました。これまさか1期のキノヴォリを踏襲した伏線のつもりじゃないだろうなと思っていたら、やりやがりました。それもカラカルに促されて。あれでキュルルが成長したことを描写できていると思っているなら、監督は無能です。

そして、まさかないだろうと思っていた「ここが自分のおうち」「みんな仲間だ友達だ」。バカですか?そんな描写今までなかったでしょうよ。やっていたつもりなら、描写演出シナリオ脚本の不備です。不備じゃないというのなら、視聴者がどう感じ考えるかをわかっていません。

さらに、大型セルリアンはどうしたのでしょう。アムールトラはどうなったの?どうしてキュルルたちを襲わずに、連れてこれたの?なんか大団円みたいな雰囲気かもし出しているけど、何も解決してないよね?それどころか、かばんにサーバルとの別れのセリフを言わせたり、フウチョウコンビがそれっぽいけど何も言ってなかったり。まさか続編作るつもりですか?無駄なあらすじとかで尺を稼いで中身ペラッペラだったのに。

てなわけで、平成最後の、というよりアニメ史上最上級のクソアニメでした。特に前作の1期が大ヒット作品ですから、この反動は大きいです。

ネット上では、自分と同じように思う人多数な感じ。2期擁護する人たちは、基本的に2期を批判している人たちに対して批判するだけで、本編の良さを言う人は皆無です。どうやら「製作スタッフを含めて」2期批判する人は「たつき信者」だそうで(笑)。「1期と比べるな」という反論もありましたが、続編なのだから比較して当たり前でしょう?まぁ、今となっては、この意見には賛成です。1期と比べるなんて、1期に失礼です。あ、あと自分は立派な「たつき信者」になったと胸を張って言えるので、こちらも間違ってないですね(笑)。

良いところもありました。OPEDの曲は好きです。ただし、OPの歌詞には違和感ありました。どう見ても1期の歌です。あとから伝え聞いたところ、どうやら1期用に作った曲を流用したそうで。納得しました。どうしてこんなことになったかというと、作曲しても製作側が反応しなかったからだそうで。なんだかなぁ…。あと、予告は1期のキャラが出てきて、1期の状況のままに見えたので、良かったと思います。

どうして2期はこんなことになってしまったのか。例の騒動以降のニュースや関連記事等を調べ、2期を見ればわかると思います。あの騒動の答え合わせとしては、2期を見た価値があるという感じです。製作関係者のツイートとか見ると、あんな人間性の連中にまともなもの作れるわけないし。

ある意味、あの騒動以降のことを調べて、穿った見方をするのが2期を楽しむコツです。当然、1期のファンは、1期の続編とは考えてはいけません。1期を知らない人や騒動について知らない人は、辻褄の合わないなんかそれらしいことを言いつつ何も無いつまらない作品ですので、時間の無駄です。万一視聴しても、イエイヌ(数少ない感情移入できるキャラ)に感情移入してはいけません。たつき信者と言われてしまいますよ(笑)。

2期は、駄作になるだろうとは思っていました。しかし、ここまで酷くなるとは予想できなかったです。1期と同等以上の作品を期待されるのですから、その期待から逃げる一番の手は「1期とはつながりが無い」だったはずです。しかし1期の人気(とそれに連なる利益)は手放せなかったのでしょうね。ここに書いたことは、不満の一部です。まだまだあります。でも、書くのも疲れてきましたし、他人の愚痴や不満を聞くのは意外と苦痛ですよね。なので、この辺りにしておきます。

なお、2期を変に持ち上げて続編を名乗っているけものフレンズ3(ゲーム)は、ツイッターのフォローを外しました。2期を持ち上げている時点で期待できないからです。セガだから少し期待していたのになぁ…。

自分の中では、「けものフレンズ」というIPは終わりました。しかし、1期のアニメ「けものフレンズ」は大好きです。ゲームのシステムバランスがちょっと残念な「けものフレンズぱびりおん」も、トークやセリフ等に1期の世界観を感じるので、まだ支持します。噂によると、2期のコミカライズ版?は、出来が良いそうで。しかし経済的余裕がないので、こちらには手が出せませんでした。

予想はしていましたが、残念です。アニメ3期があっても、製作体制が変わらない限り見ないと思います。悪い意味でアニメの歴史に名を刻むと思われる「けものフレンズ2」。我々は「美味しいもの」のおかわりを待っていたのであり、「おかわり」のおかわりを待っていたわけではないのです(意味がわからない人はスルーしてね)。

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